深夜からずっと降り続いている雪。
すっごく寒くてとても静か。しーんとしている。外は真っ白だ。
昨日『ジューシーってなんですか?』という小説を読み終えた。
大好きな作家山崎ナオコーラさんの本。ラストのほう、登場人物広田のひとり言がよかったな。
二人で黙るのは楽しい。喋ると「伝え合う」ような気分になってしまうけれど、黙ると「共有」のような気持ちになる。
そして広田は振られた。
(略)
少し苦しい。
しかし、痛みというものは消えることがないが、薄らぐという性質を持っている。
先に続く仕事や、実りある恋だけが、人間を成熟へと向かわせるわけではない。ストーリーからこぼれる会話が人生を作るのだ。
誰にも読めない流れるような字を書いて、郵便屋さんにも届けられない手紙を出そう。